“乾式”製砂機 サンドリファイナー
“乾式”製砂機 サンドリファイナーなら、すべて解決できます
1.5つの強み
サンドリファイナーは、砂作りにおいて重要な強みをすべて備えています。
これが単なる粉砕機ではなく、“砂作りを使命に生みだされた”「製砂機」たる所以です。
製砂とは別用途で開発された機械を流用し、
何度も何度もリターンを繰り返しながら副産物的に何とか砂サイズを得る、
というような複雑かつ非効率な工程の検討は、もう必要ありません。

投入された原料のほぼ全量を、ワンパスで一気に砂サイズ(-5mm程度の粒子群)にできます。

製品粒度は、
打撃ハンマーの回転速度 | ロストル(スリット状のスクリーン)の目開き |
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を変更するだけで、カンタンに微調整することができます。

微粒分の発生量が多い、という乾式製砂の弱点を克服しました。
砕砂、鋳物用珪砂など、微粒分を嫌う砂サイズ製品は多いため、製砂においてはとても重要な要素です。

粉砕と同時に整粒する効果があり、製品は角がとれた粒形になります。

主要消耗部品は、特殊耐磨耗材を採用するとともに、長寿命化を考慮した形状を追求しています。
また主要消耗部品を小型・軽量化することで、メンテナンス作業は一般的な工具での手作業で行えます。レッカーのような高額な重機を使う必要はなく、メンテナンス作業コストを削減できるとともに、事故発生リスクを軽減します。

これらの強みがもたらす2大メリット
『ワンパスで一気にほぼ全量が砂サイズに』なるという圧倒的な粉砕効率かつ『微粒分の発生量がごくわずか』というロス発生を最小限にできるので、製品生産量を最大化、つまり売上を最大化できます。
また、ご希望の粒度(『製品粒度の微調整がカンタン』)の、『優れた製品粒形』・『微粒分の発生量がごくわずか』という高品質の製品を、『万全の耐磨耗対策』による低コストで生産できるため、利益の最大化にも貢献します。
『万全の耐磨耗対策』によるランニングコストの削減は当然のこととして、設備投資コストも大きく削減できます。と言うのも、『ワンパスで一気にほぼ全量が砂サイズに』なり、『製品粒度の微調整がカンタン』なので、オーバーサイズリターン用や製品粒度調整用のフルイが必ずしも必要なくなります。さらに『微粒分の発生量がごくわずか』なので、防塵対策はコンパクトな集塵機だけで十分で、プラント全体をコンパクトにできるからです。
また設備自体がコンパクトになるということは、電気容量も小さくて済むので、電気代も抑えられます。
2.”乾式”製砂機 サンドリファイナーの強みを引き出す構造と製砂プロセス
内部構造
外見はインパクトクラッシャーに似ていますが、その内部構造は下図のとおりまったく異なります。
それは、その”生まれ”が理由です。
“砂作り”を使命に誕生
“乾式”製砂機 サンドリファイナーのように、“砂作りを使命に生みだされた”粉砕機は、世界でも類を見ません。
「天然砂に代わるもの(天然砂に匹敵するもの)を生産する」という認識のもと、
自然界において、原石が長い年月をかけて砕かれ、揉まれ、磨かれながら天然砂が作り出されるという、
製砂工程の真理を再現した”乾式”製砂機 サンドリファイナーだからこそ、カンタンな砂作りが可能なのです。
User’s Voice
1号機は、小野田セメント株式会社(当時)の新見工場へ嫁入り。
当時、導入に携わってくださったプラント技術担当者様からは以下のようにご評価いただきました。
外見がインパクトクラッシャーと酷似していたので、構造をなかなか理解できず、初めて見たときには不安を感じたが、実際にテストをしてみると、ワンパスで投入原料のほとんどが砂サイズになるほどにしっかりと割れ、製品粒度も良かった。
心配していた微粒分(ロス)の発生量も少なく、粒子も丸い。よって後工程に付帯機器を設ける必要がなく、プラントをシンプルかつコンパクトにできた。
これまでは、製砂以外の目的で開発された粉砕機の流用だったので、製砂用途として細かな調整能力がなかったが、サンドリファイナーは簡単に細かなアクションができる。砂を作りたいなら、砂を作るために生まれた機械を選定するべきだ。

製砂プロセス
自然界で原石が川砂になるプロセスは、
岩が川の上流から下流に流されていく間に、
岩に衝突したり(衝撃粉砕)、石同士がぶつかる(粒子間破砕)などを繰り返してサイズが小さくなっていくとともに、
川床などでもみ擦りされながら角が削られていく
というものです。
つまり、
衝撃粉砕と粒子間破砕による製品粒度調整と整粒が、流れの中で同時に行われていく、
ということです。
“乾式”製砂機 サンドリファイナーによる製砂プロセスは、この自然界で川砂が作られるプロセスを元にしています。
Step 1. 高速回転するハンマーによる衝撃粉砕
投入された原料は、高速回転するハンマーによって衝撃粉砕されます。
なお、ハンマーは、磨耗による粉砕状態の変化が起きにくい形状を追求しており、ハンマーが磨耗した状態でも、常に製品粒形は一定で、製品粒度のバラつきが少ないです。

このStepによってもたらされる強み




Step 2. 反発板による粉砕および整粒一体処理
ハンマーで叩きつけられた原料は、粉砕室内の反発板に衝突してさらに細かく粉砕されるとともに、ハンマーと反発板との間ですり揉みされることで整粒効果が得られます。
またこの「ハンマーと反発板との間ですり揉みされる」効果により、他の粉砕機ではなかなか対応できない、10mm以下の小石や既に砂サイズになっているような小さな原料でも、確実かつ高能率で粉砕していくことができます。

このStepによってもたらされる強み


なお、反発板の特殊な形状によって、粉砕室内で原料がよりランダムに飛び、粒子間破砕が起きやすくなっています。
Step 3. 粒子間破砕

このStepによってもたらされる強み


Step 4. ロストルによるワンパス生産と粒度調整

このStepによってもたらされる強み





3.低振動・低騒音
NSRおよびEXRシリーズにおける無負荷時の騒音値は約80dB強程度(1m地点にて、5m地点では75dB弱程度)、MR-K500シリーズでも無負荷時の騒音値は約75dB前後(1m地点にて、5m地点では65dB程度)です。
4.実績
半世紀以上にわたるロングセラー
半世紀以上も前に誕生した”乾式”製砂機サンドリファイナーは、マイナーモデルチェンジのみで今なお現役というロングセラーであるだけでなく、さらに近年では海外でも認められています。このことは、製砂というニッチな技術の追及に精魂込めて打ち込んできた結果として、製砂の真理や本質を的確に究めているということだと自負しております。
世界を見渡しても、半世紀以上も製砂に携わっている企業や、”乾式”製砂機サンドリファイナーと同じような構造の製砂機は見当たりません。
製砂機メーカーとして老舗でありながら、今もトップランナーであり続けているという事実が、ご評価いただいている何よりの証拠です。
国内トップシェア

お探しの用途から最適な機種をご選択ください
NSRシリーズ

タンカル、生石灰など石灰石系原料からの砂作りに最適
40mmの原料をワンパスで砂サイズへ
40mmの原料を一気に5mm以下にできる、大きな破砕比が特徴。オーバーサイズをリターンする工程を省略できるため、プラントがコンパクトになるとともにコストを節約できます。
特にタンカル、生石灰など、石灰系の原料での砂作り(飼料、土壌改良材、水質改良材、製鋼、塗料用、ガラス用など)で、半世紀以上にわたってご好評いただいています。
EXRシリーズ

小石や既に砂サイズになっているものを原料として、よりシャープな粒度の製品を生産
15~100mesh粒子の生産効率が圧倒的
NSRシリーズと比べて精密かつ繊細な粉砕機構なので、他の粉砕機では割れないような10mm前後の小石や既に砂サイズになっている小さなものを原料として、さらに細かくシャープな粒度の製品を安定的に生産できます。特に15~100mesh(おおむね1.5~0.15mmの粒子群)の歩留まりは他の追従を許しません。
さらに、磨耗が特に激しい珪砂生産に耐えうる、当社ラインナップの中で最強の耐磨耗性を誇ります。
MR-K500シリーズ

処理能力5t/day未満のコンパクトタイプ
鋳物砂の再生(廃砂型ダマ・中子ガラ)に
NSRシリーズ、EXRシリーズの良さをそのままに、コンパクトで使いやすくしました。
処理能力5t/day未満のクラスとしては耐磨耗性に優れ、主に鋳物用珪砂やセラビーズの再生(廃砂型ダマや中子ガラを元の砂の状態に戻す)にご利用いただいています。
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「”乾式”製砂機 サンドリファイナー」に独自の分級防塵装置を直結させた、砕砂の生産に特化したユニット。
JIS A 5005の規格(製品粒度、微粒分量、粒形判定実績率)に合致した高品質な砂がカンタンに作れるだけでなく、エアセパレーターや湿式分級設備などが不要なため、コンパクトで設備投資コストも抑えられます。